麹を摂り過ぎるとかえって太る?

〜健康に良いはずの麹、摂りすぎるとどうなる?〜 

 日本の伝統的な発酵文化を代表する「麹(こうじ)」最近は塩麹・醤油麹・甘酒などスーパーやSNSでもよく目にするようになりました 


 「消化に良い」「腸活になる」と人気ですが、実は摂り方を間違えると かえって太る、体が重くなる という声も 

 アーユルヴェーダ的に見ても麹は“薬”になる一方で、体質や量によっては不調を招くことがあります


 先日質問があったので今日はそのポイントを整理してみました


 麹の基本的な働き 

 麹菌は酵素を作り出しでんぷんを糖に分解(=甘みが出る) 

 タンパク質をアミノ酸に分解=旨味・柔らかさが出る 

 食材を消化しやすくし、味わいを深める 


 つまり、麹を使った料理は「おいしく、消化にやさしく」なるのが魅力で一大人気を博しています 


 ではどれくらい摂れば健康維持になるのでしょうか 

 麹の摂りすぎたらどうなる? 


 甘酒や麹ドリンク 

  → 糖分の摂りすぎになりやすい 

 塩麹や醤油麹 

  → 調味料レベルなら問題ないが多用すると塩分・糖分過多に


 アーユルヴェーダ的には

「甘味+発酵」はカパ(重さ・水分)を増やす性質

  → だるさ・むくみ・体重増加につながることも 


基本的な摂取目安 

塩麹・醤油麹:一食に大さじ1程度

甘酒:1日100ml(コップ半分以下)まで

   毎食より、週数回の取り入れがベター 



 ドーシャ別・麹の上手な摂り方 


消化力が強め・体に熱がこもりやすい(ピッタタイプ) 

 酸味が強い麹は控えめに

甘酒は冷やして少量(50mlほど)ならOK

料理では「甘味を補う」用途で活用


乾燥・不安定・(ヴァータタイプ) 

麹の甘味・温かみは相性◎

甘酒を温めて生姜を加えると消化サポートに

発酵が強すぎない浅漬け麹がおすすめ 


重さ・冷え・代謝がゆるやか(カパタイプ) 

麹の甘味は重くなりやすいので控えめに

甘酒は基本はNG(飲むならごく少量)

塩麹はスパイス(生姜・胡椒・山椒)と合わせて使うとバランスが取れる 


 まとめ 麹は日本の知恵が詰まったすばらしい発酵文化

でも「身体に良いから」と摂りすぎれば、糖や塩分の過多で不調を招きかねません

アーユルヴェーダの視点からも、 麹は“薬”として少量を上手に 


体質(ドーシャ)や季節に合わせて使い分け 

発酵の力で「重い食材を軽くする」目的で取り入れる 

そんなふうに考えると、より心地よく暮らしに活かせると思います


最後にひとこと 

 「麹は体に良い」と聞いても

カパ体質の方が“甘酒や麹調味料を毎日たっぷり”では逆効果

麹の甘みはカパを増やし体を重く・太りやすくしてしまいます 

健康のための麹が「未消化物」となり余分な脂肪やむくみを生む前に


“薬は少量”の感覚で麹とも上手に付き合っていきましょう 


 麹は日本の知恵が詰まったすばらしい発酵文化

でも「身体に良いから」と摂りすぎれば糖や塩分の過多で不調を招きかねません 

 あなたは「麹」を日常でどんな風に使っていますか?

体質(ドーシャ)に合わせた使い方を意識してみると新しい発見があるかもしれません 


 是非参考までに  


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