私が思う植物と循環

自然界は、光や水、風や土が巡る「循環」の中で

命を育みます



芽吹き、咲き、枯れ、また土に還る――


その流れがあるからこそ、

私たちも自然の一部として生きられるのです


植物を身近に感じることは

ただ美しさを愛でるだけではありません


その循環を感じることでココロやカラダのリズムも整っていきます


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フレッシュな植物

― 命の鼓動を伝える存在


私自身、かつてフローリストとして切り花の世界に憧れました

しかし、仕事の中で突然切り落とされた茎や、頭がそろえられた花々に囲まれた瞬間、強い違和感を覚えました

整えられた作られた世界の中で、植物の本来の息づかいは失われていたのです。

その後、花屋で不要になった枯れかけの苗木を再生させたり、庭で伸びる草花を見守ったりする中で、初めて植物の本当の姿に触れ、命の循環を意識する喜びに目覚めたのです

大地に根を下ろし、光を浴び、呼吸をして生きるフレッシュな植物は、場を清め、心を穏やかにし、私たちの生命力を自然と引き出してくれます



ドライフラワー

― 静けさと記憶を残す存在


一方で、ドライフラワーは呼吸を止め、循環からは離れた状態


生命の勢いはなくなりますが、色や形は「余韻」として私たちのそばに残ります

贈られた花束を思い出として残す

季節の名残をインテリアに取り入れる

ドライフラワーは静けさや物語を添える存在として楽しむことはできますが

空間のエネルギーは穏やかで、活力を生み出す力はフレッシュな植物に比べると

弱いかもしれません




循環を意識した暮らし


もし暮らしの中で「循環」を大切にするなら、フレッシュな植物を身近に置くことが理想かもしれません

光や水とつながる植物と共に過ごす時間は、私たちの心や体を自然のリズムへと戻してくれるからです

しかし、ドライフラワーは、循環の流れから外れた静かな存在

活力を求める場では控えめに、思い出や静けさを楽しむ場では柔らかく存在させる


――そうしたバランスで取り入れると、

植物の力を最大限に感じることができるのだと思います



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小さな日々の循環


植物と過ごす暮らしは、特別なことではなく

日々の小さな積み重ね苗木に水をやり、日々の変化を見守る

草花の香りや色を楽しむ

枯れかけた葉や花を手入れし新しい命を迎える


そんな時間の中で、植物の命のリズムを感じることができます


自然と寄り添い、循環を意識する暮らしは、私たち自身の命もまた

穏やかに整えてくれるものなのかもしれません


植物は私たちに、ただ美しいだけではない

「生命の流れ」を教えてくれます


フレッシュな植物と過ごすことで活力を受け取り、

ドライフラワーで静けさや余韻を味わうことで、心に余白をつくる

そんなふうに植物とともに暮らすことが、

自然の循環と調和した生き方へと導いてくれ、

私たちの五感を養い、感覚を整えてくれると私は信じています



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#アーユルヴェーダ

#アーユルヴェーダのある暮らし

#花のある暮らし

#自然との調和

ていねいな暮らしをデザインする

五感を満たす暮らしへと導き、健康美あふれる人をふやし“ツナグ”

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