五感でめぐる、夏の空とわたし ― ゆいぐさBotanicaの空模様コラム ―
アーユルヴェーダと自然が交わるゆいぐさBotanicaの空模様コラム
― アーユルヴェーダ × 二十四節気 × ゆいぐさBotanica ―
始まります
― 立夏から小満へ湿りと陽気のはじまりに、アーユルヴェーダで“調律”を ―
ゆいぐさBotanica 季節のセルフケア便り
こんにちは
二十四節気と自然の植物、そしてアーユルヴェーダの知恵から、 自分と暮らしを見つめ直す提案をしている ゆいぐさBotanica です
岡山の山あいでは、クロモジの若葉がみずみずしく茂り、風にふわりと揺れ始めました
これは、二十四節気の「立夏(りっか)」から「小満(しょうまん)」へ向かう合図
「立夏〜小満」はどんな季節?
立夏(5月上旬):暦の上での“夏のはじまり”
木々が青々とし、空に透明感が増してくる頃
小満(5月中旬〜下旬):万物が満ちていく時期
草木がすっかり育ち、植物や動物たちも活発に動き出す
けれど、からだと心はまだ春の影を引きずっていて——
・朝が重い
・食後にだるくなる
・なんとなく気分が停滞する
こうした不調が出やすい時期でもあります
アーユルヴェーダで知る「初夏のバランスの崩れ」
アーユルヴェーダでは、自然界にも私たちの体にも、 3つのエネルギー「ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)」が働いていると考えます。
初夏はこのような特徴を持つ時期です
カパ(地・水)がまだ体に残っている → だるさ・むくみ・停滞感
ピッタ(火・水)がじわじわ上昇してくる → イライラ・のぼせ・胃の不快感 つまり
「重くて冷たいエネルギー」から「熱くて鋭いエネルギー」への移行期
この“狭間”をうまく乗り越えるには、
「軽く・巡らせ・冷やしすぎない」がキーワードになります
五感で感じる、季節のめぐり
▶ 視覚|風に揺れる新緑と、にびいろの空 クロモジ、ヨモギ、桑の葉…… 緑が濃くなる一方、空はまだどこか湿りを帯びたにびいろ。 → 今日の空を、立ち止まって「一呼吸」で見上げてみる。
▶ 嗅覚|若葉の清々しさと、湿気を含んだ土の香り クロモジの香りは、ピッタのイライラに静けさを、 ドクダミの個性ある香りは、溜まった湿を外に出す助けに。 → 朝の出勤前、玄関で1回。 アロマを深く吸ってから外へ出るだけで、心の重さが変わります。
▶ 触覚|足元の湿り、額の汗ばみ ぬるい風、湿った空気。都会でも、風に触れる瞬間を意識するだけで五感は整っていきます。 → おすすめは足湯。夜に5分、ドクダミかクロモジ葉で。
▶ 聴覚|風と葉音、鳥の声 自然のリズムに耳を澄ませる。 都会では「車の音」さえ、“巡り”の音に聞こえてくるようになるから不思議です。
▶ 味覚|苦味と渋味が“手放しの味” 春の名残を抜くのにぴったりの味。 ヨモギ茶、桑の葉、春菊、たんぽぽ…… → 朝か午後にハーブティーを1杯。これだけでも“湿”の流れが変わります。
暮らしの中でできる、アーユルヴェーダ×植物療法の調律習慣
▪ 香りのスイッチを1日3回 クロモジ、ミント、レモングラスの精油をポケットに携え、朝・昼・帰宅後に1回ずつ深呼吸
→ アーユルヴェーダでは、香りは精神(マナス)を整える養生法
▪ 苦味を1杯から取り入れる ヨモギ+レモン、桑の葉+ミントなど、季節のブレンドティー
→ 消化の火(アグニ)を軽く目覚めさせる朝のルーティンに
▪ 足湯で“内なる湿”を流す
→ 洗面器でOK。お湯にドクダミかクロモジの乾燥葉ひとつかみ
香り・温度・感触すべてで、「今日の自分」を整える時間に…
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空の色に、あなたの調律を重ねて アーユルヴェーダは“整える知恵”ではなく、 “感じる力を取り戻す学び”でもあります
その学びは、空を見上げることから始まり、 香りを吸い込み、味わい、耳を澄ませ、肌で季節を感じることへと、 日常の中に静かに根を下ろしていきます
次回は、「梅雨と植物療法」をテーマに、 湿と巡りを軽くする“やさしいケア”をご紹介いたします
自分と季節をつなぐ感覚を育んでゆけるとよいですね
ゆいぐさBotanicaでは、季節に寄り添うハーブ製品やケアをお届けしています
小さなセルフケアが、あなたの心身を静かに支えてくれますように…
ゆいぐさBotanicaより
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