五感でめぐる、夏の空とわたし vol.4|植物療法 盛夏篇
― 小暑から大暑へ植物と涼を重ねる、真夏のセルフケア ―
ゆいぐさBotanica 季節のセルフケア便り
こんにちは
二十四節気と植物療法の視点から、自然とともにめぐる暮らしをお届けしている
ゆいぐさBotanicaです
梅雨が明けると、空は一気に眩しく、空気は重たく、体は熱と湿に包まれます
この時期は二十四節気でいう「小暑(しょうしょ)」から「大暑(たいしょ)」へ
1年で最も“陽”が高まり、火照り・イライラ・だるさがピークを迎えるとき
そんな盛夏の養生は、昔から植物たちの出番でした
香り、葉、花、実… 自然の知恵がぎゅっと詰まった植物の涼で、からだと心をやさしく整えていきましょう。
二十四節気でみる「小暑〜大暑」の自然
小暑(7月上旬):暑さのはじまり蝉が鳴き、土の熱気が濃くなる
大暑(7月下旬):暑さの極み。水辺や日陰が恋しくなり、夕立も多くなる
盛夏は、生命力が最高潮に達する時期
でもその分、「冷やす」「潤す」「落ち着ける」が足りないと、内側が“カラカラ”に乾いてしまいます
こんな不調、感じていませんか?
顔や手足のほてり
・のぼせ 頭がボーッとする
・思考がまとまらない 怒りっぽい
・感情が爆発しやすい 食欲の低下、胃もたれ、消化不良 睡眠が浅い
・夜中に目が覚める
植物療法では、こうした症状に対して「冷ます・巡らせる・沈める」ケアを大切にします
五感で涼をとる、植物の使い方
視覚|濃緑、藍色、影の濃さ → 植物の影を見つけて、視覚から熱を和らげる
→ 暑色(赤・黄)よりも、深い緑や藍の世界に身を置く
嗅覚|清涼と鎮静の香りを選ぶ
→ ミント、クロモジ、レモングラス、青紫蘇、ホーリーバジル
→ ストレスが高い日は、柑橘系よりも“ウッディ系+清涼”が◎
触覚|風・水・冷たい布
→ ハーブウォーターを冷蔵保存して、冷たいタオルに吹きかけて首元へ
→ クールダウンに“エアコン”ではなく“風と植物”の力を。
聴覚|水の音・葉の揺れ・虫の声
→ 暑さで感覚が鈍る時こそ、「静かな音」に耳を澄ませて自律神経を整える
味覚|酸味・渋味・苦味で火を鎮める
→ 梅・紫蘇・すだち・ミント・緑茶・スイカ・緑豆・きゅうりなど
→ 食べすぎず、“潤す”バランスを大切に
暮らしの中でできる、植物療法の“涼と鎮”ケア
▪ ミントとクロモジのハーブウォーター
→ 冷蔵保存して、 ・朝の洗顔後に顔へミスト
・昼のリフレッシュに首筋・足元に ・夜の枕元へ一吹き
▪ 青紫蘇+梅+はちみつのドリンク
→ 疲れが出る午後に、火照りと胃の不快感をやさしくクールダウン
→ 水出し緑茶に入れても◎
▪ 日没後の“涼しい散歩”と香り瞑想
→ 昼間の熱を引きずらないために、夜の風に身をまかせる習慣を
→ 好きな香りとともに、呼吸を深めて“火”を静める。
▪ 緑豆とクコの実のお粥 → ピッタを鎮め、胃にやさしい一椀
→ 夏バテ・お腹の火照り・寝苦しさ対策に
火のなかに、涼を見つける 盛夏の暑さは、生命の力そのもの
けれど、あまりに熱が強すぎると、感情も、体も、焦がされてしまう
植物たちは、涼やかに、でもしっかりと熱を調えてくれます
冷房に頼らず、自然の中にある“涼しさ”を五感で感じてみてください
次回は、「土用から立秋」へ向けて、
アーユルヴェーダ的に“熱から風への切り替え”の養生をお届けします
今ここにある暑さと、やさしくつきあう日々を
ゆいぐさBotanicaより
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